「イラストを外注したいけれど、何から始めればいいかわからない」 「上司から『イラスト発注しておいて』と言われたものの、相場も流れもわからず困っている」
Webメディアや広告、SNS運用などを担当していると、こうした場面に出くわすことは少なくありません。特に初めての外注では、
- 費用の相場感がわからない
- どんな流れで発注すればいいのか不安
- 見積もりを依頼するとき、何を伝えればいいのか迷う
といった悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。
この記事では、Webメディア・広告・SNS運用などでイラストを外注する際の費用相場、発注から納品までの流れ、見積もり依頼のやり方について、初めての方にもわかりやすく解説します。
イラスト制作を外注する前に知っておきたい3つのこと
具体的な相場や流れの話に入る前に、まずは押さえておきたい基本的なポイントを3つ紹介します。
用途によって適したイラストレーター・会社が異なる
一口に「イラスト制作」といっても、Webメディアの挿絵、LPのメインビジュアル、SNS投稿用の画像など、用途によって求められるテイストや工数は大きく異なります。
「なんとなく上手い人」ではなく、自分たちが作りたいビジュアルの用途に合った作風・実績を持っているかという視点で選ぶことが、依頼後のミスマッチを防ぐポイントです。Webメディア向けの繊細なイラストが得意な制作者もいれば、ビジネスシーンや男性向けのビジュアルを得意とする制作者もいます。事前に制作実績やポートフォリオを確認しておくと安心です。
制作費用は「用途」と「修正回数」で大きく変わる
同じ「イラスト1点」でも、SNS投稿用の画像とLPのメインビジュアルとでは、求められる解像度や作り込みの深さが異なるため、価格差が生まれます。また、修正対応が無制限なのか、規定回数までなのかによっても費用感は変わってきます。
安さだけで選んでしまうと、修正のたびに追加費用が発生し、結果的に想定より高くついてしまうケースもあるため、事前に修正対応の範囲を確認しておくことをおすすめします。
著作権・NDAなど契約条件も事前に確認すべき
特に法人での発注においては、著作権の譲渡有無や秘密保持契約(NDA)の締結可否が重要な確認事項になります。未公開の商品やサービスに関するビジュアルを依頼する場合は特に注意が必要です。この点については、記事の後半で詳しく解説します。
イラスト制作の費用相場【用途別】
イラスト制作の費用は、依頼先や制作物の複雑さによって幅がありますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 用途 | 費用相場の目安 |
|---|---|
| Webメディア用イラスト(挿絵など) | 数千円〜1万円台 |
| LP・広告用ビジュアル | 1万円台〜 |
| 広告用ショート動画(15秒程度) | 1万円台〜5万円程度 |
| SNS運用向けの一括制作 | 本数・継続性により要見積もり |
| バナー・SNS投稿画像・YouTubeサムネイル | 数千円〜 |
上記はあくまで一般的な目安であり、実際の費用はテイストの複雑さ、修正回数、納期の急さなどによって変動します。見積もりを依頼する際は、こうした条件も含めて相談すると、より正確な金額感がつかめます。
参考として、私たち(弊社サービス名)の料金例は以下の通りです。
- Webメディア用イラスト:3,000〜15,000円
- LP・広告用ビジュアル:15,000円〜
- 広告用ショート動画(15秒):15,000〜50,000円
- SNS運用向けの一括制作:要お見積り
- バナー制作・Instagram投稿画像・YouTubeサムネイルなど:要お見積り
ご予算や用途に応じた柔軟なご提案が可能ですので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。
発注から納品までの流れ【5ステップで解説】
イラスト制作を外注する際、一般的にはどのような流れで進むのでしょうか。ここでは、よくある5つのステップに沿って解説します。
①お問い合わせ・ヒアリング
まずは制作会社やイラストレーターに問い合わせ、用途・希望テイスト・参考イラストなどを伝えます。この段階で参考にしたい画像やサイトのURLを用意しておくと、その後のやり取りがスムーズになります。
②お見積り
ヒアリング内容をもとに、見積もりが提示されます。予算に応じた柔軟な提案をしてもらえるケースも多いため、予算感を正直に伝えておくのがおすすめです。
③制作開始・初稿提出
見積もり内容に合意したら制作がスタートし、ラフや初稿が提出されます。目安として、通常3〜5営業日程度で初稿が上がってくることが多いですが、内容によって変動します。
初稿の段階でイメージとズレがあれば、この時点ですり合わせを行います。実際にどのようなテイストのイラストが仕上がるのか気になる方は、制作実績のギャラリーもあわせて確認しておくとイメージが湧きやすいでしょう。
④修正対応
初稿提出後、修正の依頼を行います。何回まで無料で対応してもらえるのか、それ以降は追加費用が発生するのかは、事前に確認しておきたいポイントです。私たちの場合は、ラフ提出後・納品前を含めて3回まで無料で修正対応を行っています。
⑤納品
修正が完了したら、指定の形式で納品されます。JPG・PNG・WebP・MP4など、媒体に応じたフォーマットで受け取れるかどうかも事前に確認しておくと安心です。また、元データ(AI・PSDなど)が必要な場合は、対応可否をあらかじめ相談しておきましょう。
見積もり依頼をするときに伝えるべき5つの項目
見積もりを依頼する際、以下の5つの情報を伝えておくと、やり取りがスムーズに進みます。
- 用途:Webメディア用、LP用、SNS用など
- 希望テイスト・参考イラスト:参考になる画像やサイトのURLがあるとベスト
- 納期:いつまでに必要か
- 予算感:具体的な金額でなくても、レンジで伝えればOK
- 二次利用・著作権の希望:譲渡が必要か、利用範囲はどこまでか
以下のようなテンプレート文を参考に、問い合わせ時にまとめて伝えると、見積もりの精度も上がりやすくなります。
「◯◯用のイラストを検討しております。テイストは△△のようなイメージで、納期は◯月◯日を希望しております。予算感は◯円〜◯円程度で考えておりますが、ご提案いただけますと幸いです。」
イラスト制作は「制作会社」と「フリーランス」どちらに依頼すべき?
イラストレーターに依頼する場合、大きく分けて「制作会社に依頼する」方法と「フリーランスのイラストレーターに直接依頼する」方法があります。どちらにもメリット・デメリットがあるため、自社の状況に合わせて選ぶことが大切です。
フリーランスに依頼する場合
個人のイラストレーターに直接依頼する方法です。仲介が入らない分、比較的リーズナブルな価格で依頼できるケースが多く、特定の作風・世界観を強く求めたい場合はぴったりの作家を見つけやすいというメリットがあります。
一方で、担当者が一人であるため、繁忙期は納期調整が難しかったり、体調不良などで進行が止まってしまうリスクもあります。また、NDAの締結や請求書の発行形式など、法人の取引条件に対応していない場合もあるため、事前確認が必要です。
制作会社に依頼する場合
複数のイラストレーターが在籍する制作会社に依頼する方法です。担当者が不在の場合でも他のメンバーが対応できるため、納期の安定性が高く、NDA締結や請求書対応など法人特有の取引条件にも対応しやすい傾向があります。また、複数の作風から自社に合うテイストを選びやすいのも特徴です。
価格帯はフリーランスよりやや高めになることもありますが、その分、進行管理や品質担保の面で安心感があります。
迷ったときの選び方の目安
- 特定の作家の作風に強くこだわりたい → フリーランス
- NDAや請求書対応など、社内規定に沿った取引をしたい → 制作会社
- 継続的に一定量のイラストを発注したい → 制作会社(進行の安定性が高いため)
- 単発で予算を抑えたい → フリーランス
どちらが優れているというものではなく、依頼したい内容や社内の取引条件によって適した選択肢は変わります。
イラスト制作会社の選び方|チェックしたい5つのポイント
実際にイラスト制作会社やイラストレーターに依頼する際、どのような基準で選べばよいのでしょうか。ここでは、法人が依頼する際に確認しておきたい5つのチェックポイントを紹介します。
①実績・ポートフォリオが用途に合っているか
Webメディア用の挿絵が得意な制作者もいれば、ビジネスシーンのイラストやキービジュアル制作を得意とする制作者もいます。自社が作りたいビジュアルに近い実績があるかどうかを、まず確認しましょう。
②商用利用・著作権の扱いが明確か
商用利用が可能かどうか、著作権の譲渡があるかどうかは、依頼前に必ず確認したいポイントです。特にキービジュアルやメインビジュアルとして長期的に使用したい場合、利用範囲が制限されていないかを確認しておくと安心です。
③NDA・契約対応が可能か
未公開の商品やサービスに関するオリジナルイラスト制作を依頼する場合、秘密保持契約(NDA)に対応してもらえるかは重要な確認事項です。
④修正対応の範囲が明確か
無料で対応してもらえる修正回数や、追加費用が発生する条件があらかじめ明示されているかを確認しましょう。ここが曖昧だと、後々のトラブルにつながりやすいポイントです。
⑤法人の取引条件に対応しているか
請求書の発行形式や支払いサイト(月末締め翌月末払いなど)、インボイス対応の有無など、経理面での対応可否も忘れずに確認しておきたいポイントです。
これらのポイントを事前にチェックしておくことで、依頼後のミスマッチやトラブルを防ぎやすくなります。
法人が依頼する際に確認しておきたい契約事項
法人でイラスト制作を発注する場合、個人での依頼にはない確認ポイントがいくつかあります。
NDA(秘密保持契約)
未公開の商品やサービスに関するビジュアルを依頼する場合、NDAの締結が必要になるケースがあります。対応可能な制作会社かどうか、事前に確認しておきましょう。
著作権譲渡
著作権の譲渡有無によって、納品後の二次利用の範囲が変わります。譲渡がない場合は、利用できる媒体や期間があらかじめ決められていることもあるため、用途を明確に伝えておくことが大切です。
請求・支払いサイト
月末締め翌月末払いなど、企業の経理フローに対応しているかどうかも確認しておきたいポイントです。
インボイス対応
発注先が適格請求書発行事業者かどうかによって、消費税の扱いが変わります。対応していない場合でも、その分柔軟な見積もりで対応してもらえるケースもあるため、あわせて確認しておくとよいでしょう。
このように、法人での発注には個人依頼にはない確認事項がいくつかあります。私たちの場合、NDA締結や月末締め翌月末払いなど、企業様の社内規定に合わせた柔軟な対応が可能です。詳しいお取引条件については、以下のページでご確認いただけます。
よくある質問(FAQ)
Q. イラスト制作は個人事業主でも依頼できますか?
はい、多くのイラスト制作会社・フリーランスは法人・個人事業主問わず対応しています。ただし、請求書の発行形式や支払い条件については、依頼前に確認しておくと安心です。
Q. 修正は何回まで無料ですか?
制作会社やイラストレーターによって異なりますが、一般的にはラフ提出後・納品前を含めて2〜3回程度までを無料としているケースが多いです。それ以降は追加費用が発生する場合があるため、契約前に確認しておきましょう。
Q. 著作権は納品後どうなりますか?
契約内容によって異なります。著作権を譲渡してもらう契約であれば納品後は自由に使用できますが、譲渡がない場合は、あらかじめ定めた用途・期間の範囲内での利用となるケースが一般的です。
Q. 急ぎの案件でも対応してもらえますか?
制作会社やイラストレーターのスケジュール次第ですが、多くの場合、通常の納期より短い「特急対応」に追加費用ありで対応してもらえるケースがあります。急ぎの場合は、問い合わせ時にその旨を伝えておきましょう。
Q. NDA(秘密保持契約)は締結してもらえますか?
制作会社によって対応可否が異なります。未公開の商品・サービスに関するビジュアルを依頼する場合は、問い合わせ時にNDA対応の可否を確認しておくと安心です。
まとめ|まずは気軽に相談してみましょう
この記事では、イラスト制作を外注する際の費用相場、発注から納品までの流れ、見積もり依頼のやり方について解説しました。
- 費用は用途や修正回数によって変わる
- 発注は「問い合わせ→ヒアリング→見積もり→制作→修正→納品」という流れで進む
- 見積もり依頼時は用途・テイスト・納期・予算・著作権の希望を伝えるとスムーズ
- 法人発注ではNDAや著作権譲渡、支払いサイトなどの確認も重要
初めての外注は不安なことも多いですが、事前にポイントを押さえておけば、スムーズに進めることができます。
弊社ではWebメディア・広告・SNS向けのイラスト制作を中心に、企業様向けの制作にも対応しております。
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